眠育について

眠育とな何なのか

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ここ数年で『睡眠』の大切さがメディアで取り上げられるようになりました。二葉保育園では令和元年から『眠育』の年間計画を立ててとりくんでいます。『眠育』とは睡眠に関する正しい知識を身につけ、良い睡眠習慣を育むための教育のことです。ここでの正しい知識をみにつけていただきたいのは保護者の皆様になります。そしてよい睡眠習慣(生活習慣)を家族で目指していただきたいと、眠育に取り組んでいます。


良質な睡眠は未来への幸せ貯金

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よい睡眠習慣についてテレビでも有名な筑波大学の柳沢教授は、「もし保護者の皆さんが子どもの学力向上を願うなら、塾に通わせたり、ドリルをさせたりするよりも、1時間でもいいから早寝の習慣をつけさせて下さい」と言っています。自宅で授業の+αの学習を積み重ねるよりも、早寝をするほうが、結果的に成績のアップにつながるというのです。これは学業だけではなく、仕事をするときも効率が明らかにアップするそうです。子どものころから、よい睡眠習慣を身に着けることは確実に未来を明るくすると言われています。その『子どもたちの未来を明るくする活動』を保護者の皆様と力を合わせて行っていきたいと思っています。


よい睡眠習慣がもたらすもの【身体】

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よい生活習慣は身体に良い影響を与えます。主に以下のようなことが研究で分かっています。
【疲労回復・細胞修復】
睡眠中に成長ホルモンが多く分泌され、日中の活動で傷ついた細胞の修復や再生が促されます。これにより、疲労が効果的に回復します。
【免疫力の向上】
睡眠時には免疫物質が生成されるため、十分な睡眠は風邪などの病気に対する抵抗力を高めます。
【生活習慣病の予防】
質の良い睡眠は、ホルモンバランスや自律神経の働きを整え、肥満、高血圧、糖尿病、心臓病などの生活習慣病のリスクを低減させます。
【脳のリペア】
脳が休息し、脳機能を補完し日中に得た情報や学習したことを整理・定着させることで、思考がクリアになり、仕事や学習の効率が上がります。

                                             

よい睡眠習慣がもたらすもの【心】

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【ストレス緩和・感情整理】
睡眠はネガティブな感情を整理し、ストレスを和らげる働きがあります。精神的な安定を保ち、登校拒否、うつ病などの心の病の予防にもつながります。
【自律神経の調整】
脳を休ませ、自律神経の働きを整える効果があります。
【ねばり強さ】
あきらめずに何度もチャレンジしようとしたり、新しいことをやってみようとしたり、精神の粘り強さが増します。

自分の睡眠も見直すきっかけに

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眠育の取り組みで、私たちは子どもたちの未来のために「良い睡眠を」勧めています。しかし、私はそこで終わってしまわずに、子どもの睡眠を見直す『睡眠ログ』や『生活習慣モンスター』に子どもと一緒に取り組んで、睡眠の大切さを知り、お父さん、お母さん自身の睡眠も改善していただきたいと思っています。筑波大学、熊本大学、同志社大学の研究で、睡眠不足は肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患のリスクを1.5倍以上高めることが分かりました。大切な子どもたちの未来を見守るためにも健康でいることが大切です。少しでも早く寝る。それだけで健康のリスクを下げられるのです。今ご家族全員で生活習慣の改善に取り組んでいただきたいと、心から思っています。